具体的な熊対策
基本的考え方
<公園地での熊対策>
(1)園内での熊の出没を黙認するか、(2)園内から熊を完全に排除するかで対応が違う。
(1)の場合は個々の公園利用者が熊の被害の防止策を講じつつ自己責任で利用する。
(2)の場合の実用的な対策として、熊が侵入する可能性のある部分を電気柵(電源は太陽電池)で遮る。この場合柵下の地面を幅6尺ほど舗装して熊が地面を掘り下げて柵下を潜り出入りすることを防ぐ必要があるし、こうすることで、柵の漏電も防止できる。
(1)、(2)とも、利用者に客観的な情報を提供するとすれば、パトロールは必要であろう。
<作物栽培地での熊対策>
(1)多少の被害を黙認するか、(2)被害を完全に防止するかで対応が違う。
(1)の場合は個々の栽培者が熊の出没地で営農していることを、自覚し多少の被害は黙認する。
(2)の場合の実用的な対策として、熊が侵入する可能性のある部分を電気柵で遮る。この場合柵下の地面を幅6尺ほど舗装して熊が地面を掘り下げて柵下を潜り出入りすることを防ぐ必要があるし、こうすることで、柵の漏電も防止できる。
<人家付近での熊の出没対策>
- 人と遭遇することのない、夜だけ出没する熊は人を襲うことはないから、捕殺すべきではない。出没地に石灰粉を撒いて、足跡からその熊の挙動を監視して被害を起こす個体か否かを見極めること。
- 人を見てまもなく逃げる熊は人を襲うことはないから、捕殺すべきではない。出没地に石灰粉を撒いて、足跡からその熊の挙動を監視して被害を起こす個体か否かを見極めること。
- 生塵は外に放置しない。
- 人と遭遇する時間帯に人と遭遇する場所に出没する熊は捕殺する。
- 箱罠は被害地所から離れた場所に設置することが多いので、目的とする個体以外の別の個体を往々にして、獲ることが多いので、私は箱罠の使用には賛成しかねる。
熊(羆)と遭遇する可能性がある地所での実用的行動(これは私が実行している方法です)
先ず、勇猛心を持ち、常に熊と遭遇した場合の対処法を頭に入れ、時々それを思い浮かべながら行動すること。
具体的には
- 必ず鉈を携帯する(武器として実用的な物であること)
- 音の出る物(鈴など)で、常時音を立てて歩くと、辺りの音の異常が感知し難いので、要注意である。時々声を出しながらの方がよいと思う。
- 辺りを充分注視しながら進む。見通せる範囲はもとより、その先の死角部分では、特に歩調をゆっくり遅めて、注視すること。
- 万が一熊に出会ったら(20m以上距離がある場合)、走らないで、熊の様子を窺いながら、熊から離れること。
- 距離が10数mないし数mしかない場合は、その場に止まりながら、話しかけること(最初は普通の音声で、それからは大声で)。そして熊が立ち去るのを待つ。
自分も少しずつその場から離れてみる。
以下は私は未経験である。
- 側にのぼれる木があればのぼり逃げる。
襲ってきたら死にものぐるいで鉈で熊の身体のどこでもよいから叩く。
これ以外に「有効な生還策」はないと思う。
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