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熊が棲息している地域で、熊を殺さないで、
野生で熊を残すことについての私の理念

 

① これは、「野生生物に対する倫理 ( 生物の一員として人が為すべき正しき道 ) 」の問題である。

 野生生物に対する倫理として。先ず、熊が既に棲息している地所がある地域では、その地域で、人は熊と共存せねばならないと言う責務があるはずだし、また責務とすべき問題である。

 理由:この大地は総ての生き物の共有物であるはずだ。熊にもそこで生きて行く権利があるはずだし、生物倫理としてそれを認めるべきである。

 古人先達は、熊に畏敬畏怖の念を持ち、先史人(縄文人等)は具象像などを造り、江戸期・明治期の民は山親父・旦那などと熊を敬称し接していた。我々もその原点に戻り熊と対応すべきである。

 

② 危険・被害がある、又は生ずる可能性があるとの理由で、熊を予防的に駆除殺すのは、人間の傲オゴりである。 反省を求めたい。

 

③ 共存には熊による人的・経済的被害の防止策を講ずることが必須である。

 

それには、

( A ) 熊生息地での被害の防止策

・カタツムリ型のホイッスルと鉈の携帯 ( 鉈の携帯まで踏み込まないと、死亡事故は無くせない )

 

( B ) 熊出没地(可能な地所も含めて)での防止策が必要である。

・地面から高さ 2m まで目幅 15cm 程で、有刺鉄線で造った金網柵を張る ( 熊が出入りする場所は地所で通常決まっている )

 

( A ) と ( B ) は既に私は確立していると確信しているが、これを実施しないから、被害が生じたり、被害が生ずる可能性がある訳で、それが熊を予防駆除することを正当化させる根拠になっている。それで何としてでも、 ( A ) と ( B ) を実施させ、駆除殺している実態を改善させなければならない。

 

2010 年 11 月 23 日
門崎 允昭

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